レーシックでは削る度数が大きければ大きいほど不正乱視が増え、条件が悪くなると見にくくなります。 条件が悪い見え方は暗いところの見え方です。
術後1ヵ月の夜間視力と術前近視度数の相関を調べてみると有意な相関を認めます。 つまり、術前の近視度数が強ければ強いほど、夜間視力が悪くなります。
しかし、夜間視力がいつまでも悪いのではなく、術前夜間視力0.46、術後1ヵ月0.9は術前値に戻ると思われます。 また、夜間のグレアが強い理由として、レーシックで削る部分は角膜の中央6ミリであり、夜間の瞳が8ミリと瞳が大きい場合、6〜8ミリの角膜を通る光は近視のため、光が前後にずれることがあります。
これをハローと言います。 これに関しても、常にあるわけではなく、人により異なりますが、1週間〜6ヵ月の間に消失します。
大多数は3ヵ月以内に消失します。 これは、大脳が、不都合な見え方に対して抑制をかけるためと思われます。

41歳以上の老視年齢の近視の方の手術をする場合は、気をつけなくてはなりません。 なぜならば、近視の人はメガネを掛けなければ、近くは見えます。
ところが正視にすると、近くを見る場合に老眼鏡が必要になる場合があります。 せっかく遠くを見るときに眼鏡が不必要になったのに、今度は近くを見る場合に老眼鏡がいるとなると、果たしてその方にとって近視矯正手術が良かったのかどうか、難しい判断になります。
もちろん、老眼がどのようなものであるか、理解して、老眼鏡を掛けるのを納得して、それでも、遠くを見る場合のメガネやコンタクトレンズをはずしたいと思っている人には、良いものでしょう。 問題は、それを、近視矯正を受ける方に理解していただいているかどうかです。
特に、現在、老視がなく、近視矯正手術を受けてから、近くが見にくくなった人が不満を訴えると思います。 ですから、41歳以上の方の近視矯正手術を行う場合には、設定度数をよく考える必要があります。
以前にも述べましたように、近視矯正手術は、全て正視(0ディオプター)にする必要はないのです。 少し、近視を残したり、乱視を残したり、あるいは、単眼視として、片眼を正視、もう片眼を近視(11ディオプター)を残しても良いと考えています。

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